【感想】スティーブンキングのミスターメルセデスを読んだ!
ふがしです!
その昔、図書室にあった暗黒の塔の面白さに一目ぼれして、スティーブンキングのファンになった僕ですが、数年前に暗黒の塔がようやっと完結して以降は、短編集以外はあまり手にとっていませんでした。
アンダーザドームとか、かなり好みっぽい雰囲気がしているのですが、どうにも長そうで手が出なかったんですよね。
ですが、本屋をぶらぶらしてたら見つけた「ミスターメルセデス」が、アメリカでミステリーに送られる名誉ある賞を取ったというので、ミステリー大好き人間として、これは読まねばならぬというわけで、久しぶりにスティーブンキングを読んでみることにしたわけです。
んで、だいぶ前に読み終えたのですが、書き忘れたままずいぶん日がたってしまいました。
普段なら、こうなってしまうと感想は色あせてしまっているので書かないんですけど、この小説だけは、頭にこびりついた、強烈な感想があるので、あえて1か月たった今、ここに書かせてもらいます。
はい。
「なんでもいいから、通報しろよ」
もうね、なんだっけ、退職した刑事のプライドだか、死んじゃった新しい彼女との約束だか、なんだかしらないけど、もはや完全に手に余ってるんだから、警察が別件でゴタゴタしてるからとか、そんな小学生みたいな言い訳してないで、「やべえことになってしまった!助けて!」の一言を、是非さっさと言って下さい。
もうね、途中からこれがひっかかって、全然話に入り込めなかったんですよね。
なんか僕、間違ったこといってんのかな。言えない理由、感情以外にあったっけ?感情だけだよね?感情だけで通報しないのは、せいぜい窃盗犯か、家庭内犯行くらいだと思うんですよね。大量殺人鬼が、またやばい動きをおっぱじめそうだってのに、いくらなんでも呑気し過ぎなんですよね。
はい。そんだけです。ディスってすいません。
―――おわり
関連記事
-
ヘンテコだけが持ちネタじゃない!野崎まどの新シリーズ始動!『バビロン』の感想!
ふがしです! 講談社が今年(2015年)の10月から刊行を始めた新レーベル「講談社タイ
-
自動化の果てに自我は存在し得るのか?円城塔の短編『リスを実装する』
ふがしです。 一年に平均50冊くらいしか本を読まない僕は、大体決まった好きな作家さんの新作を追
-
映画ダークタワーの予告編が公開!って、日本公開は未定ですか・・・
ふがしです! スティーブンキングのライフワーク作、ダークタワーの映画が製作中で、日本
-
創造性をもたらすものは何か?円城塔の短編『やつがしら』
ふがしです! SFでデビューしたものの、SF作家といっていいのかよくわからない謎の存在
-
【青空文庫】円城塔の新作短編『ぞなもし狩り』が無料で読める!
ふがしです! こちらのブログで、過去何回か紹介している円城塔の新作『ぞなもし狩り
-
スティーブンキングの名作『ダークタワー』が山田章博の書き下ろし表紙の新装版に!
ふがしです! 以前に新潮から最終7巻まで刊行(16分冊)されていた、スティーブンキング
-
【すべてはモテるためである】あなたがモテないのはバカだから?臆病だから?両方だから?
ふがしです! 同じ業界に務めている、男からも女からもモテモテの、仕事がくっそできるクー
-
森博嗣のWシリーズの第二巻が1月に発売決定!
ふがしです! 10月に刊行開始した講談社タイガ文庫のローンチタイトルだった、静かな夕暮
-
森博嗣のWシリーズは最低でも6巻まで続くっぽい!
ふがしです! 講談社タイガ文庫で現在2巻目まで刊行中の、森博嗣のWシリーズですが、てっ
-
際限の無い飢餓と怒りこそが人類の根源。みずは無間の感想
ふがしです! 本屋をぷらぷらしてたら、以前単行本で出てたみずは無間が、文庫化(ハヤカワ文庫なん