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【すべてはモテるためである】あなたがモテないのはバカだから?臆病だから?両方だから?

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ふがしです!

同じ業界に務めている、男からも女からもモテモテの、仕事がくっそできるクールイケメンの友人と飲んだ際、「ふがし氏はこれを読むべきである」という助言を頂き、言われてそのばでアマゾンでポチッたのが、この本である。

僕が中学のころから、かれこれ十数回フラれ続けているという話やらなんやらの話の流れでオススメされたわけであるが、しかし薦められたということ即ち、『彼』自身もこの本を読んでいたということで、正直こういった本とか全然読んでいなさそうな、聖書の中の登場人物めいた雰囲気を常に醸し出しているような人物だったので、少なからず驚かされた。

届いて早速読んでみると、どうやらこの本は、単純なモテ読本的な『筆者が推薦する型にはめる』タイプの自己啓発本とは少し毛色が違う本であることが示されている。

何か特定の高みに無理やりもっていこうとい、読者引っ張り上げタイプの本ではなく、どちらかというと、読者の最低限どうにかすべき、根源的なモテない原因を改善しようというような、底上げタイプの本であるようである。

この本の中では、モテない人間は基本的に「バカ」か「臆病」であるといわれており、僕自身読み進めていくと、「考えすぎて臆病」な「暗い人」に分類されているらしいことがわかる。実際、書かれているとおり、謙虚でありすぎることが拗れて、ただの臆病なへっぴり腰野郎に成り下がっていることは自覚している。

 

そうして、各自がいかなる人間であるか、がざっくり分類されたところで、それぞれが如何様にしてモテるのか?ということが示されるのである。

まず「バカ」タイプの人は、「自分はそういうキャラだから」という身勝手な自己肯定で固めて、相手に対して偉そうだったり、失礼だったりするような言動をしていることが多いので、まずそれを自覚して、偉そうだったり失礼だったりすることを改めるべきだとしている。そうして、謙虚になり、「臆病」になってしまうべきであると。

で、モテないやつが全員「臆病」になったならば、今度は自信を持つべきだというのである。

んで、驚いたのが、ここで「自信を持つべき」としている、自身の持ち方、というのが、以前に僕が書いた『明日とか一か月後とかに楽しみな日が全くない人に言いたい!』に書いたのと大体同じようなことが書いてあったである。

要するに、何でもいいから、一つ自分が好きなことを作れ、というやつである。

そうすることで、ただの陰キャではなく、好きなものがある!と胸を張れるようになることで、話をするときにも、自分自身が好きなことを語れるような、輝いて見えるようなキャラクタになれるというのである。

ただ、偉そうに好きなことを語ることはNGで、あくまで、そういう話ができそうな、しかるべきタイミングが来たときにこそ、必殺の武器として使うのがベストだとはされているが。

ここまでがこの本の前半部分を、雑に要約した内容である。当然、もっと具体的に、もっと細分化されて書かれているのだけれども。

後半は、実践的に、好きなことを作って自身を得た状態で、こんどは実際に女の子としゃべってみようということで、そういうお店にいって実践する場合は、どのようにふるまうべきか、だとかが書かれている。

実際、この本の内容は、かなり的を射ている、下手な「今のあなたが全ていい」とか書いてあるようなクソみてぇな本と比べたら、雲泥の差というレベルで実践的である。

ここまで読んでみて、興味がわいた人は試しに読んでみてもいいかもしれない。サクッと手軽に読めるので、こういった方向性に問題意識を持っているのであれば、なにか新しいひらめきが生まれるかもしれない。

はい。

で・・・、これを薦めてくれた『彼』は、果たしてどういった意図でこれをお勧めしてくれたのだろうか。

ということが、ひたすら脳裏をハエのようにブンブン飛び回って、気になってしょうがなかった。

国語のテストで、「作者は何を伝えたくてこの文を書いたでしょう」というのがあるが、僕の場合は「彼は何を伝えたくてこの本を薦めたのでしょう」という感じ。

彼視点から、僕に露骨に欠如している部分があり、それがこの本で多少なりとも補完できると考えたからこそ、おすすめしてくれたのだろうが、彼から見て、僕という人物は果たしてどのように見えているのだろうか。

 

僕は、自身を謙虚で「臆病である」と評価しているが、もしかしたら全然間違っていて、かなり偉そうにしている「バカ」なのかもしれない。

もしくは、自身には少なくとも好きなものがあると評価しているが、彼視点からすると、そうではなく、何かもっと強い指向性をもった好きなものを作るべきである、と思っているのかもしれない。

それとも、純粋に僕が捉えているままの僕を、彼もまた見ていて、それに甘んじているのではなく、なにか行動を起こすべきではないか?と提起しているのであろうか。

まあ、こういう想定パターン分けは、いくらやってもきりがないわけだが、ぶっちゃけた話どれも少しづつありそうだな、と思える想像ではあるので、ソモソモ論として「僕はこういうキャラだ」と自分で思っているキャラ以外にも他人からみた自分というキャラがいる可能性を想定して生きていく必要がありそうである。

こんな風に考えられただけでも、この本を読んでみた価値は、十分にあったというものだ。

―――おわり

 

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