でかい構造物が動くのはカッコイイ!メイズランナーの感想
ふがしです!
公開初日にメイズランナーを観てきました!
では最初にネタバレ無しの感想を。
ネタバレ無し感想
『進撃の巨人っぽい壁が出てきて、ヒカキンがナレーションしてるCMの映画』
という認識だったのですが、大きい構造物が動くの大好きっ子な僕は、なんかよくわかんないけど、大きい壁がもりもり動いてるシーンに惹かれて観ることにしたのでした。
まず面白かったのか、面白くなかったのか、簡潔に感想を述べてしまうならば、
『大きい構造物がもりもり動くシーンは圧巻だし、謎が謎を呼ぶ展開も引き込まれるし、それなりにオチもちゃんと付くので、まあ面白いよ!70点くらい!』
ちなみに大きい構造物が動くシーンがなかったら55点くらいなので注意です。とはいっても、それほど大きい構造物が動くシーンが多いわけではないです。もっと動いてたら+10点あげてました。つまり大きい構造物がやたらめったら動くなら、それだけで25点つくわけです。ちょろいな!
大きい構造物が動くシーンは僕にとって大変重要です。インセプションとか2012とかバトルシップとかいいよね。
さて、先に言っておかねばならないのは、この映画は『三部作のパート1』であるということです。
これは公式トレーラーでもちゃんと告知されている事なのですが、タイトルからは判別し辛いです。どうせなら『メイズランナーpart1』とか、『メイズランナー:メイズランナー』とか、その辺をつけてあげるべきだったんじゃあないでしょうか。
とにかく、映画が開始する直前に『映画終了後にパート2の予告がありますよ!』と告知がでて、館内で驚いている人が数名おりました。
つまり、始まる前から「これオチつかねぇから、オチが無いからってクソとか言うんじゃねえぞ」という予防線が張られているわけですね。
まあでも、そのわりにちゃんとオチがついているとは思います。個人的にですが。それはさすがに、ネタバレ有りの感想の方に書きますが。
観る前の人が最低限持っているであろう、
「なんかよくわからないけれど閉じ込められて、迷路の謎を解いて、敵との戦いもあり、なぜ閉じ込められたのかが判明する」
という、期待感的先入観は概ねちゃんと満たしてくれます。決して誇大広告ではありません。
大規模リアル脱出ゲームのような映画が見たいひとは、是非観てみるとよいでしょう。
まあ、三部作の内のパート1である、ということは忘れないでください。
ネタバレ有り感想
ではネタバレ有りの感想をば。
具体的に物資って何が送られてきてたのか分からないんで、物資が来なくなった終わりだ!!って言われてもピンと来ないんです。
つーか、このロープ解いて、蔦を限界まで上って投げれば、普通に天辺まで行けるんじゃね?最後に上空から映った迷路を見ても、壁間もそれほど広くないし、上って回収して投げて伝っての繰り返しで、どうにかなったんじゃね?
もしくは、この籠をぶっ壊して降りてみるとか、なんでしなかったの?全員で力を合わせれば壊せたでしょ。
「お前が考えるようなことは全部試したんだよ」
ってめっちゃおこだったけど、「蔦は途中で終わってるから~」とか「籠は人が乗ってると降りないから~」とか、なんかこう「必死さ」足らねぇんだよなあ。
こういう細かいところ突っ込むと、僕自身が非常にバカっぽく見えるのは分かってるんだけど、なんというかこう、「閉じ込められた生活」を具体的に描いたシーンもないし、「毎日やってた迷路探索」のシーンもないし、とにかくトーマスがやってくるまで皆が何やってたのかが、いまいち分かんないから、暇してたんならもうちょい頑張れなかったの?って思っちゃうんだよね。
みんながいがみ合ってた「暗黒の時代」とかも、言葉でふんわり語られるだけだから、トーマスがアルビーとミンホを助けて戻ってきたあと、ギャリーが「秩序乱した」って言い出したときの、「このキャラはこういう性格だからよろしくな!」っていう押し付けられた感じがハンパなかったんだよね。最後まで観れば、ギャリーが「秩序側」としてちゃんと頑張ったシーンが沢山あったから、それなりに感情移入もできるんだけど。なぜギャリーがああしてまで秩序を守りたかったのか、もうちょい過去の話ほしかったなあ。
それと迷路の謎も、ほとんどランナーのミンホが映画開始前に解いちゃってたのも、なんとも言えない気持ちになったよね。トーマスがやったのって、あの鍵見つけたことくらいだし。迷路が変化するルーチンを見出したりするシーンとか、そういう具体的な謎解きがもっと見たかったなあ。
3部作としてこっから引っ張るつもりらしいけれど、もうすでにそれなりに話のオチがついちゃってて、「ものっそ続き気になる!」というLOSTのような気持ちにはならないですね。だって脱出しちゃったし……。脱出してもまだ迷路が!!!みたいな感じで、外の人間とか一切でてこなければ、「なんぞ……」ってなるけど、外の人間も出てきて、閉じ込められた理由もそれなりに説明されて(完全にではないにしても)、脳内に「とりあえずこんな話かな」というものを自動生成しちゃうタイプの人だと、パート1で十分満足できるだけのオチが提供されていると思うんだよね。
「なんかよくわかんねーけど、太陽病を直すためだったんでしょ?出られてよかったやん」
って。
いやいや、太陽病の具体的な対抗策とか、あの女博士なんなんだよとか、次の試練ってなんだよ、って思う人も沢山いるだろうし、それがこの映画の引きなんだけど、それって最後に与えられた「続きの設定」であって、パート1で提示されていた「どうして閉じ込められたんだ!とにかく迷路の謎とかなきゃ!」って所はパート1で綺麗に終わっちゃったよね。
迷路の新しいゲートが3つ開いて、新しいステージが増えて、敵も増えて、謎の暗号みたいなのも見つかって、実は裏切り物っぽいのが居て、みたいなののほうが、引っ張れたんじゃあないかなあ、それはそれで「クソ映画」ってレッテル貼られただろうけど。
そう。
ちゃんとそれなりにオチがついてるから、この映画は「面白い」んだよね。引っ張るために寸詰まりにされたら絶対つまんなかったから。だから、ちゃんとオチが付くところまでやったのはすごい事なんだと思う。(ただその所為であんま続編に興味が湧かないんだけど)
最後に……。
分かる人にしか伝わらない感想だけど。
なんかこう、重要な要素がちょっとATLUSの「アバタールチューナー」に似てるよね。
・主人公達は閉じ込められている。
・ヒロインは外の人間だけど記憶を失って閉じ込められた空間にやってくる。
・主人公も外の人間のわりとえらい人である。
・外の世界は太陽の所為で砂漠化している。
・太陽の所為でやばい病気が蔓延している。
一つ一つの要素だけじゃあもちろん類似点にもならないけど、なんかちょっと似てるなーって思った!
主人公の名前が「トーマス」だし……(完全な言いがかり)
---おわり
メイズランナーの原作本!
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