【ネタバレ有り】ニューダンガンロンパV3をクリアした感想!心に刺さる良エンディングだった!
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ゲーム ニューダンガンロンパV3
ふがしです!
遅ればせながら昨日の夜、ようやくニューダンガンロンパV3をクリアしたので、その感想です!
当然、盛大にネタバレが含まれるので、そこんところは注意です!
ニューダンガンロンパV3は面白かったのか?!
すべてひっくるめて、僕はかなり面白かったと思います!
点数をつけるなら、75点くらい!
キャラクター
過去2作とまた違ったインパクトと愉快さのある面々ばかりで、彼らの一挙手一投足がそのままゲームの面白さに直結しています。そこがダンガンロンパシリーズの良さですからね。
グラフィック
PSP版の過去作から比べると、特に裁判時の文字演出が派手になっていて、ノンストップ議論を飽きさせません。
シナリオの展開
いつも以上に大枠としての展開が二転三転して、あれこれ悩まされて面白い。
オチ
ネットでは賛否ありましたが、僕にはとても胸に刺さるものだった最後のオチ。
正直、ダンガンロンパ2以降の各章の外側にある大きなトリックには全く期待していなかった僕としては、もはや手垢がつきまくってクタクタになっていたメタエンドを、ダンガンロンパらしく上手に調理していて、思わず「おおお!」と思ってしまいました。まあ、エンディングについては、後で詳しく書きましょう。
んで、どこがダメで75点止まりだったかというと・・・
・王馬君がちょっと本気でウザい。
・偽証がゲーム的に噛み合っていないので必要ない。
・想像の外側を行くような、脳みそをかき混ぜられるようなトリックがなかった。
この辺でしょうか。
王馬君はまあ、4章が全てですわ。アレのせいで、もはや彼が何を思って何をなそうとしていようがなんだろうが、擁護できないクソ野郎だなという印象しか抱けませんでした。すごく残念!
偽証に関しては、3章までの感想に書いた以上の出来事が4章以降でも起こらなかったので、結局いらなかったなという印象。
トリックに関しては、ダンガンロンパ2の5章を超えろ!!とまでは言いませんが、選択肢を選ぶ瞬間に、「え・・・、まさかこれは・・・」と思うような、まったく想像していなかった方向から飛んでくるトリックがなかったということです。赤松さんは、絶対主人公じゃねえだろうな、って発売前から思ってたので、1章中のなんかフワっとしたモノの言い方の時点で怪しいなと思ってました。
最原君による内側からのダンガンロンパの破壊!誰がなんというと、オチとあのオチへ向けての展開は良かったと思う!
まあね、メタ展開が嫌われるってのは分かるんですよ。
もうメタ展開になった時点で白けてしまって、一切受け付けなくなる体質の人も、大勢いることでしょう。
夢落ちと肩を並べて、やったら冷めるといわれる展開ですからね。
今までのダンガンロンパは全部ゲームの中の話でした!ダンガンロンパのキャラもみんなああいう設定なだけなのでした!今回のV3ももちろん、ゲームなのでした!希望とか絶望とか言ってたけど、どっちも結局は茶番だしね!というわけで、ダンガンロンパはこれで終わりだよ!みんなもこんなキャラクターを殺し合わせるような趣味の悪いゲームばっかしてちゃだめだゾ!チャンチャン!
という部分だけを取れば、確かに怒るのもわかるんです。
でもね、ちょっと待ってほしいんです。あのオチはそれだけのことが言いたかったわけじゃあないんですよ。
あの最後の展開を非常にややこしくしているのは、白銀つむぎがコスプレをしている、という点なのです。
あそこで登場する過去キャラ達は、みんな実際の過去キャラではなく、上位現実レイヤの人物である白銀つむぎがコスプレをしてそれっぽく言っているだけにすぎないわけです。
だから、苗木君本人が「これはダンガンロンパっていうゲームでしかないし、僕たちはただのゲームのキャラなんだよ!」なんて思っているわけではないのです。あそこでかわるがわる登場する過去キャラが言っているセリフは、すべて白銀つむぎのセリフでしかないわけです。
さらに、『これはゲームで、そういう設定だった』という一言で、すべてが虚構で、ペテンで、薄っぺらい考慮するにも値しないものだ、と言ってしまったのでは、そもそもすべての物語、小説やゲームはすべて、本来的に虚構なわけで、それが明示されたか、明示されていないかの違いだけで、本質に違いはないわけです。
「これはダンガンロンパっていうゲームの世界なんだよ!」と最原君たちが知らなかろうが、知ってしまおうが関係なく、これがダンガンロンパというゲームであることに違いはないのです。
その言葉の一言で明かされる真実はあっても、揺らぐ現実は存在しないわけです。他者から虚構だと告げられても、彼らにはどこまでも現実なわけですからね。
彼らは真実が明かされる前から、ずっと『ダンガンロンパ』というゲームの中で、設定を背負って、命を懸けて心を痛めながら戦っていたという事実は揺らがないのです。そこは一切、虚構じゃあないわけです。
「この世界がフィクションだとしても、僕ら自身がフィクションだとしても、この胸の痛みは本物だ!」って最原君も言ってたじゃないですか。そんな風に、心の痛みを感じている時点で、彼らは間違いなく魂を持った存在に違いないわけです。
そうして、魂を持った最原君たちによって、内側から『ダンガンロンパ』というものが破壊された。そういうエンディングなのだと、僕は思います。
なんか、ダンガンロンパを否定する!っていうパワーワードが独り歩きしている感がありますが、あれは作り手側が、最原君たちダンガンロンパのキャラクター達を心の底から愛しているからこその、救済行為に過ぎないのです。
これ以上しゃべると蛇足かんがハンパなくなるので、これで終わりにしますが、何はなくともニューダンガンロンパV3は素晴らしいゲームだったと思います。
実は、プレイしている途中まで、「全員死んでてここは死後の世界」みたいな最悪な展開が来るんじゃないだろうか、と思っていたことがあったので、あのエンディングには本当に救われました。
本当に、プレイしてよかった!と思えるゲームでした。
クリアしたあと、胸にぽっかり穴をあけてくれるようなゲームは、ほんとうに最高だと思います!
―――おわり
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