【Part4】8泊9日のツアー旅行のしょっぱなで風邪をひき腹を壊した悪夢の記録
ふがしです!
11年前(2004年)の1月にスペイン旅行をしたときの、悪夢の記録の続きです。
水道橋を目前にして車内ゲロぶっぱをした僕は、添乗員さんに「ゲロは吐いたけど車酔いじゃない」旨をどうにか伝えた。
その後どういう流れがあったのか覚えていない――というか全く意識に入っても来なかったのだと思うが、気付くと車窓の外に水道橋が見えていて、
添乗員さんに「ふがしさんは運転手さんと一緒に行ってください」とだけ言われて、そのまままたバスで移動を始めた。
見知らぬ国で運転手さんと二人きり・・・
どこに行くんだろうとかいう不安とか、そういうのはもう疲れ果てていた僕が感じることはなく、ただ自分のアウトプットしたゲロの臭いに辟易しているうちに、バスはガソリンスタンドのような場所に停車した。
30代くらいのイケメンスペイン人運転手が、ゲロをはいたクソ迷惑なヤツにも関わらずにこやかな顔で、「バスから降りてね」みたいな事をアピールされたので、僕はバスから降りた。
そして、案内されるがまま、ガソリンスタンド横の喫茶店のようなところの席の一つに座らされ、気付いたら目の前にコーラがあった。
運転手さんは車内清掃をする様子だった。
あー運転手さんいっちゃったー、と背中を見送ったあと、僕は気付いた。
なんか店内に居る人が、みんあスカジャンみたいなの来てたり、ちょっと髪型がパンクっぽかったりしているのだ。
よくよくみると、喫茶店かと思った自分の居る店は、若干バーっぽい感じの店だった。
ズンズン言ってる曲が流れてるし、なんか絵に描いたような、なんかそういうアウトローっぽい雰囲気がある店だった。
その店内に居る人々が、くっそ激烈に顔色の悪い背中を丸めてコーラのストローをくわえているジャパニーズの方をちらちら見てきていた。
店の外にあまり人通りはなく、通る車も少ない。大変居心地が悪かった。
僕は地球の反対側まできて、一体何をしているんだろうと思った。
旅行の二日目にして、家に帰ってFFしたい・・・とか思ったんだった気がする。
しばらくして清掃を終えた運転手さんが戻ってきて、僕はようやく居心地の悪い店内から脱出することができた。
清掃されたバスは、恐ろしく綺麗になっていて、まさか先ほどゲロがぶちまけられたとは到底思えないほどに、染み一つ、臭い一つなく綺麗になっていた。
運転手さんにはありがとうとかグラッツェとか言ったと思うけど、自信がない。僕はあのとき、滅茶苦茶へとへとだった。
水道橋の観光を終えたツアー一行と合流した僕は、他の同行者のおじさん/おばさんにひとしきり心配してもらいながら、ホテルへと戻った。
ホテルでの夕食。これがまた・・・
ゲロを吐き終えた時よりは多少元気が戻ってきていた僕は、そのまま夕食を食べにツアー一行とホテル内のレストランに入った。
そこで出されたのが、ナポリタンっぽい感じのパスタだった。
すごく覚えている。
ナポリタンぽいパスタと、何らかのスープだったのだ。
すごく覚えているというのに、表現がぼやっとしているが、これはきっと誰がみてもそういう表現しか出来ないであろう、そういう感じの物体だったのだ。
で、味のほうだが―――
これは、前回も似たようなことをちょっと書いたし、後でフォローをしたり、色々と予防線は張るつもりだが、とりあえず言わせてもらおう。
まずい!!!!!!!
しょっぱい!!!!!!
とにかくしょっぱい!!!!!!!!!!!!!!
特にスープ!!!!なんか塩大匙一杯分くらい間違えたんじゃないかってくらしょっぱい!!!
普段僕は、食べ物に対してそうそう「まずい」とか「おいしくない」という表現は使わない。「微妙」という表現も使わないようにしている。
ほとんどの食べ物は「おいしい」か「苦手」に分類するようにしているのだが、
あのナポリタンぽいやつと何らかスープはまずかったのだ!!!
っていうか、塩の味しかしなかったのだ!!!
僕は本当に、一口二口食べただけで、箸を置いてしまった。他の人達がどうだったのかは覚えていない。
もしかしたら、僕の体調が悪かったせいで、味覚が狂っていたのかもしれないし(フォロー)
もしかしたら、僕の料理だけ本当にうっかり塩がいっぱい入っちゃったのかもしれない(フォロー)
だから、スペインで出てくるナポリタンっぽいパスタと何らかのスープが絶対に不味いというわけではないのである(予防線)
でもまずかった!!!!
この夕食のインパクトが五右衛門インパクトなみにでかすぎて、このあと食べるスペイン料理の評価は軒並み低いことになってしまうのである。
僕の服装は薄着すぎた
食事のあと、僕は添乗員さんに呼ばれて「明日以降の行程について、話しておきたいことがあるから、部屋に行っても構わないか」といわれた。
なんだか分からないが、ゲロを吐いてしまった大戦犯である以上、ここは大人しく従っておくしかない身分である僕は、はい、と応えた。
部屋にやってきた添乗員さん(50代くらいのおばさん)は、とりあえず僕が着ている服が薄着すぎることを大いに指摘した。
たしかに僕は、スペインの1月を大変舐めていたようで、Tシャツの上に長袖のシャツを重ねた上に、大して厚みのないウィンドブレーカーのパチモンみたいなのを羽織っているだけだった。だから、実際寒かったのは確かだ。バスの中もわりとスースーしていたくらいだ。つっこまれても仕方が無い。
添乗員さんが、どんな服を持ってきているのか見せろというので、僕はスーツケースを空けて、持ってきた服を全部出した。
このとき僕は気付いてしまった。
自分がしてしまった失敗を。
いや、そんな大した失敗だとはこのときは思わなかった。ただ、寝巻きを持ってくるのを忘れていただけなのだ。寝巻きねーじゃん!!って思っただけだった。しかたないから、普段着着て寝るかーくらいにしか思っていなかった。
そして添乗員さんが適当に厚着できそうな組み合わせを考案し、明日からはこのくらい厚着してください!と注意され、
あと、コンセントにぶっさすだけでお湯が沸かせる簡易湯沸かし棒みたいなヤツで体にいいお茶を淹れて、去っていった。
この、コンセントにぶっさすだけでお湯が沸かせる官位湯沸かし棒。くっそ激烈に便利だから、旅行に行くときはぜひ持っていくといいです。
変圧器とか無くても、プラグさえ容易すれば使えて、カップに直接つっこんでお湯が沸かせるので、ちょっと温まりたいときに大変便利!
はい。
こうして、翌日の服装も決定した僕は、二つあるベッドのうち一つに、着の身着のままで横になったのです。
―――つづく
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