【Part1】８泊９日のツアー旅行のしょっぱなで風邪をひき腹を壊した悪夢の記録

ふがしです！

パソコンを整理していたら、昔スペイン旅行に行ったときの写真が出てきたので、ちょっとそのときの記憶を引っ張りだしながら、痛々しいボッチツアーの旅行記なんかを書いてみようかな、と思い至ったわけです。

はい。

今から11年前。IT系専門学校の卒業を間近に控えた僕は、本屋のバイトで貯めたお金で、スペインに旅行に行くことにしたのだ。一人で。ツアーに。

そもそも『海外旅行に行こう！』と本気で思ったのがいつだったのかは覚えてないけれど、当時ほとんどお金使わなかったため、貯金が旅行できそうなくらい貯まってたから行こうと思ったんだったような、そんな感じだった気がする。趣味がFF11だったからね。月1,200円でお腹いっぱい遊べたんだよね。

僕はこの目でサグラダファミリアが見たかった！

目的地がスペインだったのは、当時僕はサグラダファミリアの存在を初めて知り、「建築開始から100年建っても完成しない巨大建造物」をこの目で見てみたい！と思ったから。スペイン行きたい！と思わせたあのサグラダファミリアの映像、なんの番組だったかもう覚えてないけれど、とにかくとんでもなく馬鹿でかい、常軌を逸した建物に見えたんだよね。

だけれども、実際はあんま大したことなかったんだよね。なんか黒ずんでて汚いとことかあったし。興奮して行ったのに、帰国したら実際に見てきた別の建物とか景色のほうが印象に残ってて、あんまサグラダファミリアの話しなかった記憶があるし。

申し込んだのはツアー！一切の迷いは無い！

さて、IT系専門学校生の僕が持つ語学スキルは「母国語：６５」くらいのものである。一人で旅行をするのに言葉が出来ないのは、さすがに痛いところ。でも、この旅行からさらに数年前に行ったアメリカで、「別に言葉分からなくてもツアーならどうにかなる」「重要な会話は添乗員さんとかがやってくれる」とい体験をしていた僕は、迷わずJTBのスペイン一週ツアー旅行に申し込んだのだった。変な添乗員さんいさえ当たらなければ大丈夫！これで、言葉の心配は一切いらない！ちょっとあいさつできれば、それで平気！

当時は燃料サーチャージ代などなく、確か旅行に必要な金額全部で１７万くらいでいけたような気がする。１月という時期が、さらに安さに拍車をかけていたんだけれども。いまだと燃料代で＋３～５万くらい行くんだろうなあ。具体的なツアーの日取りは記憶の彼方だけれども、確か１月の上旬、１月３日とか４日とかに行ったんだったような気がする。とにかく、そこが一番安かったのだ。

しかし、11年後の今、あの旅行にいつ行こうと思って、いつごろ申し込みをしたのかとか、ここまで書いてても全然思い出せない。たしか就職全然決まんなくて、12月ごろまで就職活動していたと思うんだよなあ。就職決まって慌てて申し込んだんだっけなあ。そんなに駆け込みでセッティングしたんだっけなあ。

とにかく、この1月にスペインに行った、というのが後々僕を地獄へと叩き落とすことになるなどとは、当時の僕は知りもしないのだ・・・。

カップルと老夫婦のツアー集団にキモメンが一人の偉容！

旅行当日、成田空港でスーツケースを引きながらエスカレーターに乗った時の、現実から離れていく高揚感は、今でも思い出すことが出来る。なんだか心臓が浮き上がって、そのまま体が持ち上がっちゃうんじゃないかっていうような、あの幸福感！まさか３０時間後にお気に入りのジーパンについた自分の下痢便を眺めるハメになるなんて、思ってもいない幸せにゴキゲンな僕の姿だ。

搭乗前に、ツアー参加者全員で集まり、添乗員さんと顔合わせ。そこで、周囲を見渡してみると、一人で参加しているのは僕だけ！

他は、新婚旅行とか新婚じゃない旅行とかのカップルか、老夫婦のペア客ばかり。僕は一人、完全に浮いていた。実際のところ、浮くであろうことは想像に難くなかったので全然気にはならなかったのだが、もう一人か二人、ツアー参加者がいて、あとはそれが女の子だったりして、ちょっとしたロマンスみたいなものを期待はしていたので、わりとがっかりしたのを覚えている。まあ、逆に居なくてよかったんだけど。３０時間後的な意味で。

こうして、僕の初一人海外旅行は始まったのだ。

もうタイトルでオチついてるけど、以下次号

―――つづく

Ｐａｒｔ２