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【Part3】8泊9日のツアー旅行のしょっぱなで風邪をひき腹を壊した悪夢の記録

公開日: : 最終更新日:2015/09/06 旅行 , , ,

ふがしです!

11年前(2004年)の1月にスペイン旅行をしたときの、悪夢の記録の続きです。

Part1Part2

マドリードに到着し、疲れた体をクッソ激烈にぬるいお風呂で中途半端に湿らせて眠った僕は、それでも普通に目覚め、最初の目的地プラド美術館へと向かいました。

初めての本場美術館にドキドキ!――が・・・

プラド美術館といえば、ゴヤの我が子を喰らうサトゥルヌス!美術の資料集に載っていたなんともグロテスクな絵の実物が、(たしか)入ってまっすぐ行った突き当りみたいなところに、ドバーんと展示されていました。実物はかなりの大きさで、生々しい血や体臭がこちらにも伝わってきそうな、圧巻の迫力でした。

ほかにも、ラスメニーナス裸のマハといった有名作品が数多く展示されていて、見応え満点の美術館でした。

ただ、初めてこんなに多くの有名な絵画に囲まれて、だんだんと頭が痛くなってきたのを覚えています。

「ああ、絵をいっぱい見たせいで、知恵熱みたいなのが出たんだなー」

などと、平和なことを考えたりしてていました。

実際はぬるいお湯に浸かっていて、既に体調に異常をきたし始めていたのです。

※プラド美術館を出たあと、同じツアーの人に撮ってもらった写真。11年後の今と大して変わらない成長しない男の顔である。

150802_espan_02

美術館のあとはレストラン!

プラド美術館をあとにした僕らツアー一行は、そのまま市内のレストランへ入った。

写真はないし、うろ覚えだけど、一階は普通のテラス席がある大人しいレスランなんだけど、なんか地下があって、その地下がカジノみたいに煌びやかな内装の少し不思議なお店だった記憶がある。

そのお店で、テーブルに四人づつ座るのことになり、ほとんどの人たちはペアで来ているので、他のペアと一緒になって席についていた。

だが、僕はツアー一行の中の孤高のソロプレイヤーである。

「はいペアになってー」

と先生が声をかけて、一人取り残される存在である。そんな存在が行き着く場所といえば、

「残った人は、先生とペアを組みましょうね」

である。

先生とは、すなわち添乗員さんである。

そう、ツアーに一人で参加した場合、一つ覚悟しなければならないのは、

『ご飯を食べるときはわりと添乗員さんと一緒になる』――ということである。

 

まあ、全て全てじゃあないけど、レストランにテーブルの余裕があれば、一人で食べたり、他のペアと3人で食べたりもするけれど、でも席をカツカツで予約していたりする場合、そんな空きスペースはないから、大体添乗員さんと一緒なのだ。

つってもまあ、添乗員さんのこれまでの添乗話とかは面白いし、実際は全然苦痛じゃないんだけど。

そういうわけで、添乗員さんと、あと老夫婦と同じテーブルについた僕は、他の人々がお酒とか水とかを注文していくなか、コーラを頼んだ。11年前のことだけど、このへんはすごく詳しく覚えている。なぜなら、後から「あのとき、おれって何やっちゃったんだっけ・・・」って何度も何度も思い返す羽目になったからだ。

この旅行記のタイトルからして、腹を壊したのは生水のんだからとか、そういう話なんだろうな、と思っていた読者の方々。

違うのだ。僕は生水など飲んではいないのだ。飲んだのはコーラなのだ。

そもそも、お腹を壊しやすい体質の僕は、他人から聞いた『海外の水怖いよね』という話だけで極度の生水恐怖症に陥って、その日の朝もミネラルウォーターで歯を磨いたくらい、徹底して警戒していたのだ。

こうしてコーラはテーブルの上のグラスへと注がれたのである。

初めてのスペイン料理は僕にはちょっと難しかった・・・

供された料理は、スペイン伝統料理の『タパス』。

まあ、なんか仰々しく名前がついているけど、要するに『前菜っぽい小皿料理が沢山でてくる』料理のことである。たぶん。

出てきたのは、ハムとかチーズのオードブルっぽいのとか、小魚のマリネっぽいのとか、野菜の冷製煮物みたいのとか。

ぶっちゃけハムとチーズ以外は、正直当時の僕には大変難解な料理で、一口食べてそれ以降は手が伸びない感じのものが多かった。『よかった、食べられそうなものがある』と喜んで口にいれたハムも、恐ろしく塩辛くてコーラで流し込んだ感じだった。

これ以降、体調不良により味覚がヘンテコリンになっていたのかもしれないけれど、最後のバルセロナを除いて、ほとんどの場所で食べた料理が、とにかく塩辛かった。全てにおいて、塩を二つまみくらい余分に入れたんじゃないかってくらい、しょっぱかったのだ。

まあ、そんなこんなで、テーブルの上に最初から乗ってたパンで腹を膨らませた僕は、次の目的地「ソフィア王妃芸術美術館」へと向かった。

巨大なゲルニカは圧巻!しかし体調は急激に悪化していく・・・!

このへんから記憶は徐々に曖昧になっていく。ダリ大好きお兄さんだった僕は、短い滞在時間の中、ダリの作品を観て、隣の展示室にあった、想像の4倍くらい大きかったゲルニカをみて、感動して涙を流したりしたんだけど、それと同時に体が滅茶苦茶にだるくなってきたのを感じていた。

なんか非常に強力な負のパワーを放っているゲルニカのオーラに、精神が攻撃をうけたんじゃないかとか、そういうことを考えた記憶があるけど、とにかくめちゃくちゃダルくなってきて、入り口付近のソファで休憩したりしていた。

この日、ツアーの工程は目白押しで、まだ『ドンキホーテ像』と『セゴビアの水道橋』が残っていた。

祭りの開園

僕は、このセゴビアの水道橋を見に行くのをとても楽しみにしていた。スペイン旅行に行くと決めてから初めてこの歴史的建造物の存在を知ったのだけど、もうとにかくでかいのだ。でかくて秩序正しいものが好きな僕は、それはそれは楽しみにしていたのだ。こんなすごいもの、初日に観れちゃっていいのかな!とか思っていたのだ。

だけど、どういうわけか僕のデジカメのデータの中に、この『セゴビアの水道橋』の写真は一枚も残されていないのである。

いちおう、セゴビアの水道橋っつーのは、こういうモノ。

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そんでセゴビアの水道橋は少し離れた場所にあり、バスで少し移動しなければならなかった。

さすがに「風邪ひいたかなー、失敗したなー」くらいに体調不良を認識しつつあった僕は、車窓の景色を観たかったけれど、セゴビアの水道橋に到着するまでちょっと眠ることにした。バスの左後方の席で、僕は眠りについたのだ。

僕は眠った。

なんか夢をみていたかもしれない。

しばらくして、”目覚めなければならない”そんな予感がした。

ゲームのオープニングで女神が主人公に呼びかけるみたいな、そんな予感だ。

僕はまったく、なんということはなく、目を開けた。

別に不快でもなんでもなく、ただ、目を開けた。

ああ、バスはまだ動いてるし、到着してないん―――

瞬間、電撃のように僕の胃が違和感を訴えた。

ヤバい。なんかしらんがヤバい。

もはや取り消しの効かない蠕動運動が、下腹部から咽頭に向って、波形の軌跡を描く筋肉活動を行おうとしていることが、スローモーションに理解できた。

刹那、僕は前かがみになろうとした。

目を開いてから、前傾姿勢を取るまで、わずか5秒程の出来事だったと思う。

身体を前に倒しながら、僕は胃の内容物の大半を、前の座席の背もたれにブチ撒けた。

よく、下を向きながらゲロロロ、とやる嘔吐ではなく、思いっきり前方に向って噴出させた。

奇跡的に僕自身には一切自分のゲロはかからず、悪夢のように前の座席の後ろのディテールが複雑になった。

背もたれのゲロは床へと滴り、どんどんバスの通路部分へ流れていく。

僕の周囲1マスには誰も座っていなかったので、ゲロによって被害を受けた人がいなかったのだけが救いだったが、添乗員さんが『大丈夫ですか?』と言いながらやってきたときに、他のツアーの人たちが『おっとっと~!?なんか一人でツアーに参加してたキモメンが、よりにもよって嘔吐しやがったぞ~!』みたいなオーラを出しているのを、僕ははっきりと身体に感じていた。

しかし

ゲロを吐くくらい

誰だってすることである。

こんなことで、悪夢だ悪夢だ、などと僕は声高に叫びはしない。

本当の悪夢が僕を襲うまで、あと8時間くらいである。

―――つづく

あ、若干飛ばしちゃったけど、ドンキホーテの像は市内のなんか坂っぽいとこにあった。おわり。

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